1996年、当時のハイエンドCDプレーヤーとして登場。
1DINサイズでありながら、3枚のCDチェンジャーを装備しており、ダッシュボードに1DINしかスペースのない外車オーナーなどに特に人気が高かった。
音質を調整する機能は一切無し。アンプ(35W×4)も別体となっていた為、好みのアンプとの組み合わせで音質を変えることができた。
一番の特徴はチェンジャーでしょう。CD入れ替えの際はマガジンが手前に出てきて入れ替えを行う。
こういったギミックは見ていて楽しい。スケルトンバージョンのマガジンがあってもよかったのでは!
出力はフロント、リア、ウーファー用のRCA出力あり。IP-BusでCDシャトルとの接続ができる。
この当時のアルパインのイルミネーションは見ていて惚れ惚れしてしまう。
グリーンに輝く角ボタンをはじめ、CDカウント表示など彩が鮮やかである。アルパインはこの後、他社と同じくド派手なイルミのデッキを発売していくのであるが、当時のアルパインには特徴的なデザインで他社との差別化されていたように思う。
CD部: D/Aコンバーター:1bit
周波数特性: 5Hz〜20kHz(±1dB)
S/N比: 95db
ダイナミックレンジ: 93dB
高周波歪率: 0.01%
1996年6月 発売
定価 69,800円(税別)
中高域に重きを置いた設定で、解像度は高い。どうしてもCDチェンジャーに目がいってしまうが、音質についても高いポテンシャルを持っている。
古いアルパインの音色と言うか、繊細な音を奏でてくれる。
小さなリスニングルームで音楽を聴いているようなイメージで高音は伸びや広がりは今一つに思うが、低音に関してはきれいに、しっかりと鳴らしてくれる。
特に無音から一気に音が広がる瞬間は素晴らしく思う。
スペック的にはそれなりであるが、徹底したノイズ対策が影響しているのであろう。足回りのしっかりした車や黒が映えるテレビと言ったところか。しっかりとまじめに作り上げているように感じられる。